何気なく言った一言が災いになる?
エグゼクティブコーチングの世界的権威であるマーシャル・ゴールドスミス氏によれば、成功したマネジャーでも何らかの悪い癖があるという。
ゴールドスミス氏は、それを「20の悪癖」と呼んだ。
- 極度の負けず嫌い
- 何かひと言価値を付け加えようとする
- 善しあしの判断を下す
- 人を傷つける破壊的なコメントをする
- 「いや」「しかし」「でも」で話を始める
- 自分がいかに賢いかを話す
- 腹を立てている時に話す
- 否定、もしくは「うまくいく訳がないよ。その理由はね」と言う
- 情報を教えない
- きちんと他人を認めない
- 他人の手柄を横取りする
- 言い訳をする
- 過去にしがみつく
- えこひいきする
- すまなかったという気持ちを表さない
- 人の話を聞かない
- 感謝の気持ちを表さない
- 八つ当たりする
- 責任回避する
- 「わたしはこうなんだ」と言いすぎる
ここでは、「人を傷つける破壊的なコメントをする」の詳細について書かれたゴールドスミス氏の論文を紹介します。
(マーシャルゴールドスミス氏の論文の翻訳については、ゴールドスミス氏ご本人の承諾のもとで行っております)
目次
人を傷つける破壊的なコメントをする
マーシャル・ゴールドスミス
これは、あなたが自分自身を診断するのに最も難しい悪癖の一つだ。あなたがその罪を犯しているかを評価するために周りの人の話を聞く。
私は、自己診断に少し懐疑的である。
ほとんどの人たちは自らの強みや弱みを過大評価する傾向がある。
彼らは自分たちが実はあんまり良くないか、「ちょっと」悪いことを本当に不得意だと考える。
彼らが癌と見ているものを、医師は肉離れと診断する。
私の願いは、あなたが自分自身に厳しくないが、変革を行っていることだ。
しかしながら、もしあなたが人を傷つける破壊的なコメントをする罪があるなら、あなたはこれを止めたいだろう。今すぐに。
破壊的なコメントは、意図があるかないかに関わらず、あなたが罵る痛烈で口が悪いコメントである。それは、人をこきおろしたり、人を傷つけたり、自分たちが「優れている」と断言したりすること以外の目的はない。
それは、価値を付加するコメントとは異なる。この種のコメントは苦痛以外何も付け加えない。
自分のコメントがそのベルを鳴らすか確かめる。
「いいタイですね」(薄ら笑い)
「いい動きですね」(誰かがカーペットの上でつまずいた時)。
それは鋭い皮肉である。また、同僚の過去の業績へ拡張した批判でもある。
あなた以外の全員が忘れている何かだ(「本当に重要な締め切りを見逃し、全社がほとんど倒産した時のことを覚えているだろうか」)。
人を傷つける破壊的なコメントをすると言えば、もしあなたが誰かに過去24時間にした破壊的なコメントを記入することを強く要求しても、彼らは思い出せないだろう。
私たちのほとんどは、何も考えず痛烈な発言をする、だから私たちはそれを覚えていない。
しかし、その発言を受けた人は覚えている。
私が集めたフィードバックは、「破壊的なコメントを避ける」は、私たちをどのように見るかと他の人が私たちをどう見ているかの間に最低の相関がある二つの項目の一つである。
言い換えれば、私たちは自分が破壊的なコメントをしているとは思っていないが、私たちを知る人は同意しない。
破壊的なコメントは、陥るのは簡単な癖である、特に習慣的に率直さをマネジメントツールとして頼っている人たちには。
問題は、もし人が「それは真実だ」という見せ掛けの下での破壊的なコメントを容認したなら、率直さは武器になりえる。
破壊的なコメントをする前に、あなた自身に「それは真実か」ではなく「それは価値があるのか」と尋ねることだ。
私たちは、一日を通して「真実を語ること」をふるいにかけるのに多くの時間を費やしている。
「あなたの髪型が好きです」のような罪のないうそ。
本当に言いたいことが、それは馬鹿げて見えるという時!
私たちは、正直と完全な公開の間の違いを知っている。
これは基本的な生存本能だ。
私たちは上司が時代遅れの人だと考えるかもしれない。
しかし、上司や他の誰かにそのことについて言う道徳的、倫理的な義務はない。
この生存本能をあなたの同僚、管理職、直属の部下ともに組織全体に広める。
あなたはそれが個人的な関係に利益があるのが分かるだろう。
破壊的なコメントを避けるのに役立つ簡単なテストがある。
話す前に、自分自身に尋ねてみる。
- このコメントは私の顧客の役に立つだろうか。
- このコメントは私の会社の役に立つだろうか。
- このコメントは私が話している人の役に立つだろうか。
- このコメントは私が話そうとしている人の役に立つだろうか。
もし、答えが全部ノーなら、正しい戦略はノートいうことだ。
最後に
いかがでしたか。
自分では何気なく使った一言が、その発言を受けた人を傷つけていることがあります。
他人事ではなく、気をつけていきたいです。
読者登録いただきありがとうございます。
生産性向上は自分の中のテーマでもあるので、参考にさせて頂きます!
ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。