なぜ目標が達成されないのか。知られざる6つの理由とは?

ビジネス、プライベートに限らず人は、目標を立てます。

ダイエット、禁煙、資格試験などなど。

しかし、残念なことに、いくつかの目標は達成されないことがあります。

何が悪かったのでしょうか。

目標のレベルの高さ、達成までの期間、それとも他の原因でしょうか。

ビジネスにおけるエグゼクティブコーチングの第一人者であるマーシャルゴールドスミス氏が、人がなぜ自らが立てた目標を達成できないかについて、示唆に富んだ解説をしていますので、その論文を翻訳して紹介します。

なお、マーシャルゴールドスミス氏の論文の翻訳については、ゴールドスミス氏ご本人の承諾のもとで行っております。

 

目標を達成する

マーシャル・ゴールドスミス

 

自分自身を成長させる鍵は、個人的な変化のための意味深い目標を設定し、達成することだ。

しかしながら、しばしば、素晴らしい計画を成功した結果に変えるのに必要な遂行を確実にする方法で目標を設定していない。

行動におけるポジティブで長期的な変革を生み出すのに何が必要だろうか。

頻繁に素晴らしい目標を設定したにも関わらず、それを達成するモチベーションを失うのはなぜか。

 

あなたが、より良い聞き手になるといった行動面の目標や、減量のような健康面の目標を設定しようが、あなた
は行動変革のチャレンジに直面しているのだ

なぜ目標を設定する人はすぐに諦めてしまうのか。

なぜ、新年の誓いのほとんどが、一月の間もたないのはなぜか。

なぜ上手くいかないのか。

 

六つの説明

なぜ人が目標を諦めるかを説明する六つの理由がある。

その障害を理解することは、あなたが目的を達成するのに役立つ。

 

1. 当事者意識:

私はこれが最初に機能するとは確信がなかった。

私はそれを試した。

それほど良くなかった。

これは時間の無駄だ。

共通した失敗は、「これはあなたをより良くするだろう」と約束するプログラムを始めていることだ。

問題は、自分ではなく、

プログラムを重要視していることだ。

 

結局のところ、自分だけが自分を良くできるのだ。

成功した人たちは、自己決定に対する強い欲求を持っている。

そのプロセスを信じているので、行動変革にコミットするほど、そのプロセスはより機能する傾向がある。

変化は自分に負担させていると感じるほど、もしくはそれを試していると感じるほど、そのプロセスはより機能しない傾向がある。

変化の目的は自分の内側からもたらされ、内部のコミットメントなしに外部から押し付けられないことを確実にしなければならない。

究極的に自分だけが自らの行動に責任があるのだ。

 

2. 時間:

f:id:yujiro-akimoto:20181002201215j:plain

私はこのプロセスがそんなに時間がかかるとは思っていなかった。

私はそれをやる価値があるかは確信がない。

目標達成に必要な時間を過小評価する時、人は目標を諦めたくなる。

目標を満たす時間に関する楽観主義は、他の人があなたの新しい行動を無視する一方で、あなたが変わろうとしている時に明白になる。

 

あなたは、以前の固定概念と一致する方法で見られがちである。

人はその固定概念が正しいことを証明する行動を期待している。

ゴール設定において、行動のポジティブで長期的な変化を生み出すのに必要な時間について現実的になる必要がある。

他の人の認識は、不公平なようで、あなたが行動を変えるにつれて、他の人はその変化が何ケ月も続かないだろうと知っている。

 

もし、現実的な期待を設定すると、時間の課題に直面する時に何か間違っているとは感じないだろう。

突き詰めると、変わった行動は、変化した認識とより効果的な関係に至るだろう。

 

3. 困難さ:

これは私がそうなるだろうと思っていたよりも厳しい。

ほとんどの達成は時間がかかり、より多くの仕事を必要としている! シンプルと簡単を混同してはならない。

人はいったんシンプルな目標を設定すると、結果を得るのが簡単だと信じたくなる。

もしこれが事実なら、健康的な食事をして、定期的な運動をするべきだと知る全ての人は体がスリムになるだろう。

 

課題は実践することだ!

 

長期的な変化は本当の努力を必要とする。

他の人が、あなたが聴きたくないことを言うのを辛抱強く聞くのは、あなたにとってチャレンジングなことになり得る。

あなたが変わる必要性と変わる要望を判っている一日で、変わるための規律を持つのは難しい。

 

本当の変化は、本当の仕事を必要とする。

「これはあなたにとって簡単だろう」のような発言に賛成することは、短期的には気持ちをよくするだろうが、長期的には逆効果である。

それは、変化は簡単ではないと理解し、トレードオフやチャレンジに対面し始める時だ。最初から成功の代償を知ることは、課題が起きた時に発生する士気喪失を防ぐ。

 

4. 注意散漫:

私は自分の目標に向かって取組みたい。

しかし、私は今、ユニークな挑戦に直面している。

おそらく、この目標を止めて後で達成すべきだ! 目標を設定する人は、出現する注意散漫や競合する目標を過小評価する傾向がある。

断言する。

ある注意散漫や危機は発生するだろう! それは問題や機会からもたらされるだろう。

短期的な危機や「人生に一度」の短期的な機会に直面している時に長期的な育成に注力するのは難しい。

計画において、注意散漫や競合する目標が発生すると仮定する。

期待されないものを期待し、それを取り扱う時間を盛り込む。

問題や機会が発生した時に、諦めにくくなるだろう。

 

5. 報酬:

さんざん苦労したあげくに、たくさんお金を稼げない時に、なぜ私は一所懸命に変革に取組んでいるのだろうか。

あるゴールの達成がすぐに他の目標の達成に変わらない時にがっかりする傾向がある。

例えば、体重を減らす人は、見込みの日付が彼らをすぐに惹き付けない時に減量を諦めてしまう。

あなたは、自らの成長への長期的な投資の価値に賛同しなければならない。

もし、あなたがスキルの改善がすぐに短気的な利益、昇進、評価に繋がると間違って信じているなら、それらの利得がすぐに起きない時にがっかりし、諦めるだろう。

もし、個人的な変化を成長への長期的な投資とみるなら(それは時間をかけてより効果的になるのを手助けするもの)、短期的な犠牲を払うだろう。

 

6. メンテナンス:

私はコーチングを受けている時には改善した。

しかし、それ以来、横に置いている。

私は残りの人生をかけて、これに取組むことはできない!

いったんあなたが目標を達成したら、変化した行動を維持するために必要な仕事は、直面するのが難しくなる。

例えば、減量の目標を達成した時に、あなたは「これは素晴らしい! さあこれからまた食べ始められる!」と考えるだろう。

もちろん、このマインドセットは、体重を増やし、ヨーヨー効果に繋がる。

 

変革はプロセスだ。

 

あなたは決してそこにたどり着けない。あなたはいつもそこにたどり着こうとしているのだ。

運動が体型の維持に役立つ唯一の方法は、現実に直面する時だ。

 

「私は残りの人生をかけて、これに取組まねばならない!」

あなたの成長は継続的なプロセスで、あなたの関係を含んでいる。

ポジティブな関係や結果を維持することは、継続的な努力を要する。

簡単な答えはない。

 

本当の変革は、本当の努力を要する。

手っ取り早い措置は、意味深い解決策には滅多にならない。

私は、行動変革を現実にし、目標が満たされるのを確実にするために良いコーチを得ることを奨める。

挑戦的な目標を設定することは、ちょうどそれに達するのに必要なコミットメントを理解することだ。

たくさんの挑戦を生み出す明白で具体的な目標は、障害の評価を伴う時、強力で長期的な結果を生み出す。

コーチングはあなたの生活に大きな変化を生む。

アクション:目標を諦めない。

 

最後に

いかがでしたか。

今、あなたが何か目標を立てているのなら、達成させるために参考にしてみてはいかがでしょうか。

yujiro akimoto
  • yujiro akimoto
  • 【経歴】
    兵庫県神戸市出身。

    大学卒業後は、日系の精密機器メーカーに入社。約9年間に渡り人事、海外販売 (東南アジア地域)、営業支援などの業務を経験。

    その後、コンサルティング業界に転職。
    戦略コンサルタントとして、通信業・製造業・専門サービス業などのクライアントに対する戦略立案や戦略の実行支援などに携わる。

    コールセンター会社の経営企画と人事の担当役員として事業会社の経営に携わった後に、株式会社秋元アソシエイツを設立し、組織の生産性向上などのコンサルティングサービスを提供する。

    【資格】

    Marshall Goldsmith Stakeholder Centered Coaching (Certificated Coach)
    全米NLP協会 プラクティショナー
    TOEICスコア: 915

コメントを残してください。