エグゼクティブ・コーチングが効果を発揮しない時はあるのか
エグゼクティブコーチングの第一人者であるマーシャル・ゴールドスミス氏は、「私のミッションは成功したリーダーがポジティブ・長期的・測定可能な行動変革を実現するのを
手伝うことだ」と言っており、リーダーが行動を変革させることがリーダーシップ力の強化につながります。
そのゴールドスミス氏が、Leadership Excellenceで「コーチングの変化」という論文の中で、「エグゼクティブ・コーチングは、ポジティブな行動変革を補強する業績評価、報酬、
昇進などにおける一つのツールである」と言っています。
また。、同時にコーチングが効力を発揮しない場合があると注意を促しています。
本日は、この論文を紹介します。
なお、マーシャルゴールドスミス氏の論文の翻訳については、ゴールドスミス氏ご本人の承諾のもとで行っております。
目次
コーチングの変化
ほとんどのリーダーは、チームワークについて説教する。
しかし、しばしばその実践は辞退している。
そして、人にこの価値を実行する責任を持たせることに失敗する。
これは皮肉な考え方を招き、信頼性を台無しにし、活力を奪ってしまう。
従業員は管理職の「チームワークを台無しにする人を効果的に扱う」能力を、92のリーダーシップの効果項目のうち最下位に評価している。
リーダーは拙いチームワークについて人と向き合うことを恐れている。
しかし人は正直なフィードバックを高く評価する。
企業の価値観と個人の行動を一致させるために360度フィードバックを用いる。
そのようなフィードバックは、あなたが相談型のコーチングを実践できるようにする。
もしある条件が有効であるなら、行動コーチングは時間の無駄になる。
- あなたがコーチングをしている人が変わることに真摯な努力をしない場合
- その人が会社から抹消された場合• その人が業務遂行の知性やスキルを欠いている場合
- 組織が間違ったミッションを持っていて、コーチングが「どこにいくべきか」というプロセスではなく、「どうやってそこに行くか」というプロセスであった場合
私は次の8ステップを奨める。
1. あなたがコーチングする管理職に対する望ましい属性を特定する
いったんあるポジションにある成功した管理職の行動面の特徴を決めたなら、管理職にそれらが正しい行動であると同意するかを尋ねる。
合意を確保することは、コミットメントを促進する。
2. 意味のあるフィードバックができる人を決める
主要な利害関係者は直属の部下、同僚、顧客、供給業者、マネジメントチームのメンバーなどを含んでいる。
管理職に対する賛成・反対について、いんちきをしない組み合わせを作る努力をする。
3. フィードバックを集める
評価は匿名の調査で処理される。
その調査にはサマリー・レポートにまとめられ、管理職に直接届けられる。
4. 結果を分析する
フィードバックの結果について管理職と話をする。
そこでは、主な強みと改善領域について議論する。
5. アクションプランを作成する
最も強力な(かつ高く評価されている)評価の結果は、具体的なアドバイスである。
命令よりも「考慮すべき選択肢」を作成する。
主な行動に注目し、それらの行動を改善する行動手順を作成する。
6. 管理職に利害関係者に対応させる
管理職はレビューチームと話をし、主要な領域をどうやって改善するかに関する提案を集める。
7. 継続的なフォローアップ・プロセスを開発する
何か月か以内に元のレビューチームに調査を実施する。
その調査では、管理職がより効果的になった、効果が減ったかどうかを尋ねる。
8. 結果をレビューし、再開する
もし管理職がこのプロセスを真剣に取り組めば、利害関係者は常に改善を報告する。
このプロセスを一年間のうち四半期ごとに繰り返すことで成功を築く。
基本を超えて行動する
改善を望み、人と改善方法について話し合い、フィードバックを懇願し、厳格なフォローアップ・プロセスを開発する管理職は、いつも改善している。
効果的なコーチになることで、あなたはより信頼されたリーダーと現役の変革代理人になる。
あなたが重視すると言った行動や属性について他人を測定することで、あなたはリーダーシップの結束を強固にする。
そして、他人にゴールに向けた進捗をフォローさせることで、あなたはより反応的で、ポジティブで、まとまりのある組織を作る手助けをする。
最後に
本日の記事はいかがでしたか。
コーチングの進め方については、こちらも参考になります。