コーチングの神様がいるって知っていました?
世の中には、その道を究め「神様」と呼ばれる人がたくさんいますよね。
古くは、野球では「バッティングの神様」川上哲治、ビジネスの世界では「投資の神様」ジム・ロジャーズなどです。
実はコーチングの世界にも神様と呼ばれる人がいます。そのうちの一人が、マーシャル・ゴールドスミス氏です。
目次
コーチングとは
コーチングというのは、最近日本の企業でも管理職育成のために取り入れられているところが増えてきました。
コーチングの語源には諸説あります。
ひとつは、ハンガリーのコチという町で農閑期の収入源として作られていた四輪馬車を語源にするものです。馬車なので、ある場所から望むところまで人を送り届けるという意味があります。
もう一つには、19世紀の英国の学生による家庭教師の呼称を語源にするという說です。相手に合わせた個別指導で学習目標を達成させる意味があります。
コーチングの世界的な団体である国際コーチ連盟(ICF)によると、コーチングとは「クライアント(コーチングをする相手)の生活と仕事における可能性を最大現に発揮することを目指し、創造的で刺激的なプロセスを通じ、クライアントに行動を起こさせる、クライアントとの提携関係」と定義されています。
この定義からコーチングの特徴としては
- コーチングには相手がいる(クライアント)
- 創造的で刺激的なプロセスというのは、コーチングのセッションのことで、主にクラアントとの会話を通じて行われる
- その結果、クライアントが自発的に行動し、結果を得る
- あくまでも提携関係なので、コーチは相手を支援する役割に徹し、自らがクライアントに変わって行動することはない
まだ判りにくい点があるので、もう少し言い換えてみます。
「コーチングとは、対象者であるクライアントがコーチとのコミュニケーシ
ョンを通じ、自らの思考・感情・行動を変化させ、目標達成・能力開発を実
現する手法」
マーシャル・ゴールドスミス氏とは何者か
ゴールドスミス氏は、コーチングの中でも経営者を対象にしたエグゼクティブ・コーチの分野の第一人者と言われています。
彼の名を有名にしたのは、GEのジャック・ウェルチを始め世界的規模の企業のトップ100名以上に対してコーチングをしたことです。
他には、フォードCEOアラン・ムラーリー氏、グラクソ・スミスクライン元CEO J.P.ガルニエ氏、米国家具メーカー・ハーマンミラー社ブライアン・ウォーカー氏など、名だたるグ
ローバル企業のCEOが、彼のクラアインとして名を連ねています。
ゴールドスミス氏は、1949年ケンタッキー州生まれました。
UCLAで博士号、インディアナ大学でMBAを取得し、1976年から大学で教鞭をとるかたわら、「360度フィードバック」の手法を駆使してリーダーシップ能力開発に尽力されました。
また、ゴールドスミス氏は、ピーター・ドラッカー財団の理事会メンバーを10年間勤め、経営学の権威と言われたピーター・ドラッガーからの薫陶を受けています。
1993年にはウォール・ストリート・ジャーナル紙から「エグゼクティブ教育のトップ10人」に、2004年には全米経営者協会から「過去80年間、マネジメント分野で最も影響を与えた50人の偉大な思想家・リーダー」に、2011年にクライナー・ディアラブ社による「最も影響力のあるビジネス思想家(Thinkers50)」の7位に選ばれました。
マーシャル・ゴールドスミス・パートナーズ社の創業者であり、世界の企業数育トップコンサルタントを組織したA4SL(戦略的リーダーシップ同盟)のパートナーも務めています。
日米でベストセラーを記録した『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』のほか著書を多数上梓されています。
彼はまた仏教徒で禅にも深い造詣があるそうです。
ゴールドスミス氏との関係
私は、このマーシャル・ゴールドスミスのコーチング手法を2014年に学びました。
当時は、日本で他のコーチングの講座も受けたのですが、どちらかといえばクライアントのセッションの進め方(コミュニケーションの仕方)にフォーカスの当たった内容でした。
もっと、コーチングの結果について目に見える手法はないかと探していたところ、ゴールドスミス氏の手法を見つけました。
この講座はまだ日本では行われおらず、シンガポールにまで出向いて、シンガポール人、オーストラリア人、インド人などの受講者に交じって、スキルを習得しました。
また、ゴールドスミス氏が日本に来日した際にもセミナーに参加し、その場でゴールドスミス氏が発表されている論文を翻訳して紹介することについて、同意を頂きました。
彼のホームページには、私が翻訳した論文が100以上あり、私自身ゴールドスミス氏のコーチング手法をより深く理解することができたと言えます。
今後はこのブログでも紹介していきたいと考えています。