コミュニケーションを成功させる最初のポイントはこれだ!

目次
コミュニケーションの基本は「信頼関係」
伊勢丹のカリスマバイヤーとして名を馳せ、その後ファッシ
ョン業界関係者としては初めての国会議員となった藤巻幸夫
という人がいます。
その著書「特別講義コミニュケーション学」の中で、コミュ
ニケーションとは、相手との信頼関係を気づくことで、相手
を喜ばせたい、力になりたいというホスピタリティの精神が
必要だと言っています。
コミュニケーションを成功させるための重要な秘訣です。
コミュニケーションはいつも知っている人とだけ行うもの
ではなく、全く初対面の人ともやる場面があります。
どうやって信頼関係を築けばいいのでしょうか。
ラポールが肝心!
あなたは、「ラポール」という言葉を聞いたことはないで
しょうか。
これはフランス語で「橋を架ける」という意味です。
心理学の分野では、「心が通い合っている」「どんなこと
でも打明けられる」「言ったことが十分に理解される」
関係の事を言います。
まさに、相手と自分との間に見えない橋を架けて、お互い
の心理的な距離感を近づけるような感じですね。
コミュニケーションの世界では、ラポールを築くための主
な手法として、
- ミラーリング
- ペーシング
- バックトラッキング
があります。
これから、この三つの手法について簡単に解説します。
ミラーリング
ミラーリングとは、「ミラー」まさに鏡のように相手の動
作、姿勢、表情を真似ることです。
こうすることで、相手の警戒心が取り除かれると言われて
います。
ただし、さりげなく真似ないと、猿まねのようになって逆
に相手に警戒されてしまいます。
この辺りのさじ加減は、やりながら覚えていく必要があり
ます。
やり方としては、まず相手と視線を合わせます。その上で
相手の大まかな動きに合わせることです。
例えば、相手がお茶を飲んだら、同じようにお茶を飲んで
みるといった具合です。
このように相手の動作を真似ることで、相手には信頼感を
与えるという効果がありますが、こちら側は相手の内側の
感情が理解できるようになります。
ペーシング
ペーシングとは、相手の「ペース」に合わせることです。
具体的には、
- 声の抑揚やリズム
- 声の大きさ
- 声の速度
- 感情
などです。
例えば、早口の人と話す場合、こちらがゆっくり話すこと
で、相手がそのペースが心地よくないため、イライラを募
らせるといったことがあります。
ペーシングの上級者になると、相手との呼吸も合わせるこ
ともできるそうです。
そこまで行けば完璧ですね。
バックトラッキング
バックトラッキングとは、わかりやすく言えば「オウム返
し」のことです。
相手の話した内容(事実)や、「感情」を反復したり、
相手の話を要約し確認することで、相手は自分のことが理解
されたのだと感じるようになります。
例えば、
相手:「昨日、部長と飲みに行ったんだけどさ」
あなた:「へぇ〜 部長とですか。楽しそうですね」
相手:「そうなんだよ。つい調子に乗って飲み過ぎちゃ
って、今日は二日酔が酷いんだよ」
あなた:「あ〜 それはつらいですね」
といった感じです。
相手の言ったことをそのまま言い返すのではない点がポイ
ントです。
しかし、やり過ぎると相手は「自分は馬鹿にされているの
か」と思われることがあるので、注意が必要です。
最後に
いかかでしたか。ちょっとした工夫で、コミュニケーショ
ンをとる相手に気づかれず、相手から信頼されるようにな
ります。
あなたも明日から試してみればいかがですか?
ただし、やり過ぎにはくれぐれも注意です。