コミュニケーションは、○○力が命!
誰かと会話をしていて、
「この人、身を乗り出してきたので、こちらの話に興味があるのかな」とか
「ちょっと、怪訝な顔をされたぞ。何か悪いことを言ったかな」とか思ったことはありませんか。
言葉にされない相手の表情や態度からいろいろな情報を読み取ることができます。
コミュニケーションを取ってる最中に相手を観察することは大切なことです。
目次
コミュニケーションには観察力が大切
観察の大切さは、ビジネスの世界だけの話ではありません。
ラグビーの世界にエディー・ジョーンズというコーチがいます。
この人は、2015年のラグビーワールドカップで、世界の中では弱小と言われた日本のチームを徹底的に鍛え上げ、強豪の南アフリカから34対32というスコアで勝利を得る快挙を成し遂げたコーチです。
現在はその功績が評価され、ラグビーの母国である英国のコーチを務めています。
そのジョーンズ氏はコーチングに関して、次のようなことを述べています。
「コーチのもっとも重要なスキルは観察力だ。若い時は自分のことを気にすることが多い。でも歳をとると、静かに周りを観察し、何をしたら効果的なのかを考えるようになってきた」(PRESIDENT Onlineより引用)
それでは、どのような点に注意すればいいでしょうか。
言葉以外に気をつけるサインとして、
- 姿勢や動きの変化
- 表情の変化
- 呼吸の変化
- 声のテンポ・間の変化
- 声のトーンの変化
などがあります。
表象システム
それ以外に相手がどのような感覚を使っているかを理解するのも重要です。
人というのは、五感を使って外部の情報を受け取ります。
五感は、「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の五つです。
この五感ですが、人によってよく使われる感覚があるそうです。
NLPという学問では、それを表象システムと呼びます。
ちなみに、NLPとは、Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の頭文字を取ったもので、1970年初頭に心理学と言語学をもとに新しく体系化された「実践的コミュニケーション心理学」です。
人がどの感覚を主に使っているかは、会話の中の目の動き、使う言葉、手の動き、身体的距離でなど分かります。
相手の優位な感覚に合った言葉を使うと、相手の共感を得ることができます。
【使う言葉】
- 視覚が優位な人は会話の中で「見える、見通しがいい、明るい・暗い、はっきりしている」などの言葉を使います。
- 聴覚が優位な人は、「聞こえる、考える、思う、リズムが合う、耳触りがいい」
- 身体感覚(触覚、聴覚、視覚の三つをあわせたもの)が優位な人は、「感じる、触れる、重い感じ、おいしい話だ、気になる」などの言葉を使います。
【手の動き】
- 視覚が優位な人は、頭に描いている絵を手で表現しようとします。
- 聴覚が優位な人は、思考している時に手が鼻や口元に行く傾向があります。
- 身体感覚が優位な人は、手を使って自分の感覚を表現しようとします。
最後に
いかがでしたか。
あなたは、どのような感覚をよく使っているでしょうか。
また、明日、会社で誰かとコミュニケーションをする時に、相手がどの様な感覚の言葉に反応するかを確かめて下さい。
ただし、これは絶対的な者ではなく、あくまでも一つの傾向値と考えて下さい。