ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)とは
2018-08-29
2023-01-15

自宅から近い事もあってよく御徒町に行きます。
いわゆる「アメ横」という所です。
年末年始の生鮮食料品の買い出しで有名ですが、ある日かばんを売っている店が閉店セールをやっていました。
だみ声の店員が脚立にのって、「長年のご愛顧ありがとうございました。いよいよ閉店します。これからどの商品も◯◯円で販売します」と叫んでいます。
ああ、競争が厳しく店の移り変わりも激しいのだろうと思って気にしていませんでしたが、また何ケ月か後に行っても、また同じ閉店セールをやっていました。
何度行ってもいつも閉店セールなので、どうなっているのかと訝しく思いましたが、よくよく考えているとこれはアメ横ならではの客寄せ・販売なのだという事が分かったのです。
アメ横という場所柄、観光客が多く来ます。
そういう人にとって閉店激安セールスは、偶然出会った掘り出し物でしょう。
次いつ来るかも分からないし、この際買っておこうという気になるのだと思います。そういう点ではよく考えられた販売方法です。
マーケティングの世界に、「ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)」という考え方があります。
これは一人の顧客が現在から将来に渡ってもたらすであろう利益の現在価値のことです。
このライフタイムバリューを向上させるためには、
- 「購買単価」
- 「購買頻度」
- 「購買期間」
の三つの変数を向上させるなければなりません。
この点で言うと、アメ横の鞄屋は、一回限りの購買でライフタイムバリューを最大化しなければなりません。
そうすると操作できるのは単価ということになり、そこで利幅の稼げる価格設定が必要になります。
そこから考えると、特売価格で販売している商品の原価がものそれほど高くないことが想定され、買うのは少し待った方が良いかもしれません。
衝動買いにはご注意を。